屋上にお風呂38杯分の雨が降った日東大阪1時間76ミリの大雨【大阪 雨漏り事例】

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まいど!大阪、東大阪で雨漏り・防水工事をやっております、大阪匠工業です。

今年の夏は異様な気象が続いて皆さん少しなんや!思てる人もいるんちゃいます?東大阪でもこの6月1時間に76ミリの大雨が降りました。同日大阪市生野区では、道路のマンホールが3つほぼ同時に吹きとんだえげつないニュースも報じられましたね、防犯カメラに残っていた映像がニュースで流れたので、ご覧になった方もいるかもしれませんがこちらの映像です。

2026年6月26日、大阪市生野区。道路から水柱が上がり、マンホールの蓋が持ち上げられました。(出典:ANNnewsCH)

下水道が処理しきれなくなった水が、行き場を失って地上に噴き出した結果です。大阪で、実際に起きたことです。

1時間76ミリって、どれくらい?

1時間に76ミリというのは、1平方メートルに76リットルの水が落ちてくるということです。10×10メートルの屋上なら、1時間で7.6トン。家庭のお風呂(200リットル)にして、38杯分です。それが、1時間で降ってくると言う事です。

そして、もし排水口が詰まっていたら、その水はどこにも行かずに屋上に溜まることになります。

その後も8月に千葉県、8月末に石川県と富山県、9月には名古屋と、同じような雨が全国で続きました。気象庁のデータを見ても、1時間50ミリ以上の雨が降る回数は、40年前と比べて約1.5倍に増えています。次が大阪でないという保証は、どこにもありません。

「学校のベランダとか道端の側溝の詰まり」見たことありませんか

落ち葉やゴミで排水口が詰まって、水がプールみたいに溜まってるやつです。学校のベランダ、マンションの外廊下、駐車場の隅。わりとどこにでもありますよね。

たいていの方は「まあ、そのうち乾くやろ」で通り過ぎると思います。実際、放っておけば蒸発して消えますしね。

ただ、防水屋の目から見ると、あれはけっこうまずい状態でして、

①防水層が早く傷みます

屋上やベランダの床には防水シートや塗膜が張ってあって、これが水を止めています。ただこの材料、「水を流す」前提で作られていて、ずっと浸かりっぱなしを想定していません。

常に水が乗っている場所は、シートの継ぎ目が浮いたり、塗膜が膨れたりして、周りより何倍も早く傷みます。北向きで日が当たらない場所だと、冬に凍ったり溶けたりを繰り返して、3年ほどで防水層がダメになった例もあります。

②水の重量は大きいです、プール状態の建物は良くない

例えば6月末の大雨の場合、上に挙げた家庭のお風呂38杯分の水の重量がそれが屋上一面に乗り続けた場合建物に対する負荷は相当なものです。

屋上に水が溜まったままというのは防水層のすぐ下にある建物の骨組みに、24時間ずっと水を当て続けているのと同じことで、鉄骨なら錆び、木造なら腐ります。鉄骨の場合錆びた鉄筋は膨らんでコンクリートを内側から押し割り「爆裂」と呼ばれる現象が起こったりします。

一日二日で何かが起きるわけではありませんが、そういう状態が何年も続いた建物は確実に寿命が短くなります。

③一番良くないのは水位が上がったときです。

防水層は床から立ち上がって壁を少し登ったところで終わっています。この「立上り」の高さを水位が超えたら、防水層は一切関係なく、そこから建物の中に入ります。排水口が完全に詰まった状態で76ミリの雨が降れば、1時間で7〜8センチ上がるわけです。防水層の立ち上がりを超えて内壁材などを伝って雨漏りしたり、建物を傷めます。

実際の話

ネットの記事には「わずかなヒビから水圧で一気に水が侵入して、滝のような雨漏りに」といった書き方をしているものもありますが、現場では、そんなことはめったに起きません。水が溜まっている=今日にも雨漏りするではないからです。防水層が生きていれば溜まっていても漏れません。

実際に起きるのは、もっと地味で何年もかけて防水層の寿命を削って、ある日ドレン(排水口)のまわりからじわっと漏ってきたり、③で言ったように立ち上がり等から浸水した水が内壁材や天井の材質を傷めて、建物が劣化して雨漏り等に繋がっていきます。うちの経験でも、屋上の雨漏りは原因がドレンまわりというケースが多いですね。業界でも、漏水事故の7割ほどはドレンまわりだと言われています。

明日いきなり家が壊れるわけではありません。ただ、放っておいた分だけ、確実に寿命は縮みます。

実際にあった話。屋上が、本当にプールになっていた家

以前、「天窓から雨漏りがする」というご相談をいただきました。

天窓の補修は無事に終わったんですが、せっかく足場を組むならということで「陸屋根の防水シートもやり替えませんか」とご提案しました。ご承諾いただいて、屋根に上がってみたら——

陸屋根に雨水が溜まりプール状態になっている屋上
一面、水でした

調べたところ、屋根の傾斜が、排水口と逆を向いていました。雨が降っても水が排水口に向かって流れないから、いつまで経っても水が引きません。ゲリラ豪雨で一時的にこうなっていたのではなく、建てたときからずっとこの状態だった、ということです。

例えばこのご自宅が施工前に6月末の雨を経験したら建物にとって本当によくない状況になっていたことでしょう。屋根全体を壊してやり直すと大ごとになるので、排水口に向かってウレタンフォームを盛り、人工的に傾斜を作り直しました。

ウレタンフォームで水勾配をつけ直した陸屋根
排水口に向かって傾斜を作り直しました

このお宅、天窓の雨漏りがなかったら、たぶん今も誰も気づいていません。陸屋根って、普段上がらないので、そもそも見えないんです。ちなみに作業しながら隣を見たら、連棟のお隣さんの屋上も、同じようにプールになってました。

で、うちは大丈夫なんか、という話

判定はものすごく簡単です。雨が上がった、次の日に見てください。

降っている最中に水が張るのは、実は普通のことです。都市の下水道ですら1時間50ミリ前後を目安に整備されているので、76ミリの雨に屋上が即応できるわけがありません。正常な屋上なら、雨がやんで数時間で引きます。

問題は翌日です。翌日になってもまだ水が残っていたら、それは雨のせいではなく、建物側に原因があります。

原因は、だいたいこの2つのどちらかです。

① 排水口(ドレン)が詰まっている

落ち葉、砂、泥、コケあたりこれが多いです。

対策目皿(丸い蓋のようなもの)を外して、中のゴミを取るだけでかなり変わります。手が届くベランダや外廊下なら、ご自身でできます。年に2回、梅雨入り前と台風シーズン前で十分です。

② 傾斜(水勾配)が足りない、または向きが違う

上に挙げたお客様のケースです。屋上には排水口に向かってわずかな傾斜がついていますが(目安は100分の1以上→10メートルで10センチ下がる)露出防水なら50分の1以上が望ましいとされています。ここが足りない、あるいは逆を向いていると、いくら掃除しても水は引きません。

対策参照先のケースで挙げたように傾斜を作ったり、防水材を変えるなどプロに相談してください。

③ オーバーフロー管が付いているか

パラペット(屋上の周りの立ち上がった壁)に、排水口とは別に横向きの穴が開いていませんか。それがオーバーフロー管です。ドレンが詰まって水位が上がったとき、ここから水を逃がして、越水を防いでくれます。

対策付いていない建物には、後から取り付けられます。工事としては小さいので、防水のやり替えのタイミングで一緒にやるのが一番安く済みます。付いている建物は、ここも詰まっていないか見てください。

④ そもそも屋上に上がれない場合

今回の事例のように、足場を組まないと確認できない建物もあります。無理に上がるのは危ないのでやめてくださいね。

対策室内から分かるサインがあります。最上階の天井のシミ、壁紙の浮き、押入れのカビ臭さ。それと、雨が降っている最中に建物の外で、縦樋から水が落ちる音がしているかを聞いてみてください。これが先ほど挙げた、屋上に溜まった水が建物内に浸透してきていないかのサインになりますので参考にしてみてください。

台風シーズンは、これからです

今年の雨の降り方を見て、なんとなく不安を感じている方は多いと思います。ただ、屋上に関して言えば、今日できることはそんなに難しくありません。

雨上がりの翌日に一度見る。目皿のゴミを取る。それだけで防げるトラブルが、かなりの割合を占めます。

それでも心当たりがある方、そもそも上がれなくて確認しようがないという方は、一度ご連絡ください。

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