去年、空調服の基礎についてこの記事でご紹介したところ、大変多くの方に読んでいただきました。
【猛暑対策】空調服の選び方とは!?夏フェスや大阪万博等の日常にも効果絶大ですよー【大阪・東大阪】
あれから1年、大阪の夏はさらに厳しさを増しています。8月5日には大阪府に熱中症警戒アラートが発表され、大阪市内は38℃予想。今年の夏は「ダブル高気圧」の影響で猛暑日が大阪だけで28日にのぼるとの予報も出ており、屋外で作業する職人にとっては、もはや「暑い」ではなく「命に関わる」レベルの暑さが日常になっています。
現場では、命を守るための対策が当たり前になっています
実際、外での作業中に体調を崩しかける職人は珍しくありません。私たちの現場でも、空調服だけでなく、複数の対策を組み合わせるのが当たり前になってきました。
- 充電式(コードレス)の製氷機を現場に持ち込み、冷凍庫がない屋外でも氷を切らさないようにする
- 大容量の水分・経口補水液を常にストックしておく
- タオルに氷を包んで首に巻き、太い血管が通る首元を直接冷やす
こうした対策は、どれも1つだけでは不十分です。空調服で体全体の熱をこもらせないようにしつつ、水分補給と首元の冷却を組み合わせる、という多重の備えが必要な暑さになっているというのが実感です。
空調服の仕組み
去年もお伝えした通り、空調服は服の中に小さなファンが付いていて、裾から風を取り込み体全体に風を送ることで、汗をかく前に体を冷やす仕組みです。まだ持っていない方は、まずここから検討していただくのがおすすめです。
2026年、バートルの新モデルでさらに進化
去年もおすすめしたバートルのエアークラフトシリーズですが、2026年モデル「AC10」でまたスペックが上がっています。最大30V・毎秒120リットルの風量を1時間フルパワーで発揮できる仕様で、これまでのモデルより一段階上の冷却力になっているようです。
1つ注意しておきたいのが、バッテリーやファンのコードは年式ごとに互換性が変わることがある、という点です。「去年バートルの空調服を買ったから、今年はファンだけ買い足そう」という場合は、お手持ちのファンの型番と新しく買うバッテリーが対応しているか、購入前に必ず確認してください。ここで失敗する方は意外と多いようです。
ファンの位置、サイド吸い込みと背中吸い込みはどちらがいいか
去年の記事ではサイズの話までしかできませんでしたが、実はもう1つ、涼しさを大きく左右するポイントがあります。ファンが体の横から風を取り込む「サイドファン」タイプか、背中から取り込む「ハイバックファン」タイプか、という違いです。
私自身はサイドファンを使っています。理由は単純で、車に乗ったり椅子に座ったりする時間が長い現場だと、背中にファンがあるタイプは背もたれでファン部分がふさがってしまい、風が止まってしまうからです。サイドファンなら座っている間も風の通り道がふさがりません。
一方で、単純な冷却力で言えば「背中から風を取り込むハイバックファンの方が涼しい」という声も根強くあります。背中は面積が広く、肩甲骨まわりに風が回りやすいため、体全体への風の巡りという点ではハイバックに分があるようです。
まとめると、それぞれ向き不向きがあります。
- サイドファンが向いている人:車の運転や座り作業が多い、腰道具を装着する、体の前側も涼しくしたい
- ハイバックファンが向いている人:立ち作業が中心で座る機会が少ない、とにかく体全体の冷却力を重視したい
どちらが正解というより、ご自身の作業内容に合わせて選ぶのがポイントです。移動やデスクワークが混ざる現場ならサイドファン、屋根の上のような立ちっぱなしの作業が中心ならハイバックファン、という考え方で検討してみてください。
今年もまだ暑さのピークは続きます。まだ空調服を持っていない方、去年のモデルのまま買い替えていない方は、この機会に検討してみてください。
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