コンクリート構造物の大敵「エフロレッセンス」と「爆裂」の進行を止める防水改修工事

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まいど!大阪・東大阪で防水工事を手掛ける大阪匠工業です。

この度、当社が担当いたしましたガレージの防水改修工事について紹介したいと思います。

お客様から「雨漏りはないが、ガレージ天井のコンクリートが剥がれ、粉が落ちて車を汚してしまう」というものでした。費用対効果を重視したいというご要望を踏まえ、現地調査を実施いたしました。

目視調査の結果、ガレージ天井(RC造屋上)には、「エフロレッセンス(白華)」と「爆裂」という、コンクリートの劣化症状が確認されました。雨漏りが表面化していなくても、これらの症状が出ているということは、すでにコンクリート内部に大量の水分が浸入し、劣化が進行していることを示しています。

それぞれどうしてよくないのか、危険なのかをご説明させて頂きます。

▼エフロレッセンス(白華)のメカニズムと危険性

エフロレッセンス、通称「白華(はっか)」は、コンクリートの表面に白い粉状や綿状の結晶が現れる現象です。これは、コンクリート内部に浸入した雨水などが、コンクリートに含まれる可溶性の成分(主に水酸化カルシウム)を溶かしながら、表面へと移動することが原因です。表面に到達した水分が蒸発する際に、溶け出した成分が空気中の炭酸ガスと反応して、白い結晶として析出します。

この白い析出物は、一見すると単なる汚れや美観の問題に見えるかもしれませんが、実際にはコンクリート内部に常に水分が浸入している証拠であり、より深刻な劣化を引き起こす予兆となる可能性があります。放置すると、コンクリートの微細な隙間から水分がさらに深く侵入し、後述する爆裂の発生リスクを高めてしまいます。

【エフロレッセンス(白華)のメカニズム】

①水分浸入: 屋上や外壁のひび割れから雨水(H₂O)がコンクリート内部に浸入します。

②成分溶解・移動: 浸入した水分がコンクリート中の水酸化カルシウムなどの可溶性成分を溶かし、溶液となって表面に移動します。

③白い析出物: 表面で水分が蒸発すると、溶けた成分が空気中の炭酸ガスと反応し、コンクリート表面に白い粉状や綿状の結晶(エフロレッセンス)として現れます。

エフロレッセンス コンクリート劣化 防水工事 大阪

▼爆裂のメカニズムと危険性

爆裂は、コンクリート内部の鉄筋が錆びて膨張し、周囲のコンクリートを破壊してしまう現象です。コンクリートは通常、その高いアルカリ性で内部の鉄筋を錆びから保護しています。しかし、ひび割れなどから水分が浸入したり、大気中の二酸化炭素によってコンクリートが中性化したりすると、鉄筋の保護機能が失われます。
保護を失った鉄筋が水分に触れて錆びると、錆は元の鉄筋の体積の最大で2.5倍にも膨張します。この膨張圧は非常に強力で、周囲のコンクリートを内側から押し破り、ひび割れを生じさせ、最終的にはコンクリートが剥がれ落ちて鉄筋が露出してしまいます。これが「爆裂」と呼ばれる現象です。
爆裂を放置すると、露出した鉄筋はさらに腐食が進行し、コンクリート構造物全体の強度と耐久性が著しく低下します。これは、建物の安全性を脅かす重大な問題へと発展する可能性があります。

【爆裂(鉄筋の錆膨張)のメカニズム】

①水分浸入・中性化: ひび割れから浸入した雨水や、大気中の二酸化炭素によりコンクリートが中性化し、鉄筋を保護していたアルカリ性が失われます。

②鉄筋の錆び: 鉄筋が錆び始めると、体積が元の2.5倍程度に膨張します。

③爆裂・剥落: 錆びの膨張圧にコンクリートが耐えきれなくなり、内側から破壊され、表面にひび割れが発生。最終的にコンクリートが剥がれ落ち、鉄筋が露出(爆裂)します。

爆裂 コンクリート劣化 防水工事 大阪今回の劣化の根本原因は、屋上からの水分浸入でした。この水分浸入経路を遮断し、再発を防ぐため、屋上防水工事が必須と判断いたしました。

お客様の「費用を抑えたい」「費用対効果を最大化したい」というご要望にお応えするため、耐久性とコストパフォーマンスに優れた【田島ルーフィング株式会社のゴージン(ウレタン塗膜防水材)】を提案、高強度・高伸長性に優れメッシュ補強なしでも高い防水性能を発揮するこの材料を用い、メーカー標準仕様から工程を調整した最適な仕様(ゴージン1回塗り)とすることで、必要最低限な防水性能を確保しつつ、コスト効率の高い改修を実現いたしました。

コンクリートの「白華」や「剥がれ」を発見した際は、それが単なる汚れではなく、構造物の深刻なサインであることを認識し、まずは専門家による正確な診断をお勧めいたします。

【これらの症状が現れたら、最も重要なこと】

エフロレッセンスや爆裂といったコンクリートの劣化症状は、建物内部への水分浸入の明確な証拠です。これらの症状が表面化した場合、ただちに症状のある箇所を補修するだけでなく、その上部にある「水の浸入元」(今回のケースでは屋上)に対し、適切な防水工事を施すことが不可欠です。原因となる浸入経路を断つことで初めて、劣化の進行を止め、建物の健全性と安全性を長期的に保つことができるのです。

これからも、お客様の建物の状態を正確に見極め、最適な工法と材料を選定することで、建物の長寿命化と資産価値の維持に貢献してまいります。

 

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